松本茂高写真展

[My Everlasting Memories] アラスカ・カナダ編




松本茂高写真展[My Everlasting Memories] アラスカ・カナダ編

新宿NikonSalon

期日:2004年6月5日(火)−7月5日(月)

新宿ニコンサロン 新宿エルタワー28階 ニコンプラザ新宿内


少年の頃に映像や写真を通して知った極北の世界。遥か彼方に存在する大地は、私に大きな夢を与え続けてくれました。21才の夏、私は初めてアラスカを訪れました。少年時代に憧れ続けていた極北の大地をこの足で実際に歩き、果てしなく続く原野に私は衝撃を受けてしまいました。溢れかえった情報の海に翻弄され、「本当のもの」を渇望していた当時の私にとって、どこまでも続くアラスカの原野は私に「本当のもの」を垣間見させてくれたような気がします。そして、気がつくと、初めてアラスカを訪れてから10年の歳月が経とうとしています。

アラスカとカナダの旅を通して、多種多様の生命のひたむきな姿に出会い、たくさんの魅力溢れる人々に出会うことができました。そして私はいつも、その出会いに幸福を感じていました。数々の出会いはいつも唐突にやってきました。しかし、原生の自然を実際にこの足で歩き、多くの生命の営みを目の当たりにしていくうちに、出会いの持つ偶然さは、必然的なものであったのではないかと思うようになりました。人間を含めたあらゆる自然、生きとし生けるすべてのものは、目に見えない繋がりの中で時を刻んでいます。そしてその繋がりがこの先もずっと続いていくことを願って止みません。
[Everlasting]極北の大地に流れる永遠の時間に今も私は惹かれ続けています。

中略


初めての個展[My Everlasting Memories] を無事に終えることができました。

自分の予想を遥かに超えて、たくさんの方々が私の個展まで足を運んでくださいました。そして、たくさんの方々が声をかけてくださり、大いに励まされました。
ご多忙の中、生の写真を見に来てくださったたくさんの方々、どうもありがとうございました。
準備期間中から、相談にのってくださり、御意見をしてくださった方々、本当に助かりました。
自分一人では決して出来ないものであり、僕は人の繋がりといものの素晴らしさ、確実さ、そして温かさを教えてもらいました。

今、手元にある御感想用のノートの中のある方が書いてくれた一節がとても印象に残って入ます。「好きなものを撮れるというのはとても幸せだと思う。好きなものがあるというのもとても幸せなことだと思う。」僕は極北の大地に出会い、極北の旅を繰り返し、そして、いつのまにか写真を撮っていました。そして多くの方々が僕の写真を見にきてくれました。本当に幸せな時間を持つことができたと思います。

どうもありがとう。                  

2004年7月6日(火)  松本茂高


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